総合技術本部長挨拶

　総合技術本部は、本学の教育研究能力の一層の向上のため、技術職員が有する専門的知識、技術等を最大限活かし、部局を越えた技術組織や技術職員相互のネットワークを構築し、専門的技術や人材の交流を図るとともに、技術の向上のための場を提供・支援することを目的として、2012年4月に設立されました。

　設立以来、総合技術本部では企画調整室を中心に、技術職員間の情報・連絡網の整備、全学の技術職員の意見交換の場である技術職員連絡会議の開催、総合技術本部のホームページの開設、ホームページにおける情報交換や相談窓口の開始など、技術職員間や部局技術組織間の連携の体制作りを進めてきました。これによって、これまで技術組織がなかった部局や情報提供が少なかった技術職員も、連携や情報交換のネットワークに加わることができるようになりました。また、研修企画委員会も、より多くの技術職員の意見を取り入れることができるように変更し、全学レベルで技術職員の研修の充実を進めており、部局横断的な技術研修についても具体化しつつあります。

　これらの土台を活かし、2016年3月には、全学の技術職員の専門技術の交流や相互啓発の場として「東京大学技術発表会」が始動したほか、2017年3月には全国の技術職員との技術交流の場である「総合技術研究会２０１７東京大学」を開催するなど、組織としての成熟度も高まりつつあります。

　総合技術本部は、「東京大学ビジョン２０２０」が掲げる「構成員の多様化による組織の活性化」を図るため、効果的な教職協働を促進し、東京大学の教育研究能力の一層の向上につながるよう、企画・運営を進めて参りたいと思います。技術職員各位の活動への積極的な関与、全学教職員各位のご理解、ご支援とご鞭撻をお願い申し上げます。